とにかくおいしそうなのだ「雪と珊瑚と」

駆け足で帰省してました。

母の実家のほうの初盆のお参りとかもあったので、
ほんとバタバタ。

でも実家に帰るとパソコンがないから、
必然的に読書は進みますな。

今回読んだ2冊はなんかご飯つながりだった。

「雪と珊瑚と」梨木香歩
yuki.jpg
若干21歳のシングルマザ-「珊瑚」さんと、
その娘「雪」ちゃんのお話。

珊瑚は超絶的に母にネグレクトされて育ってきた。
だから、たいていのことは一人でがんばって、
生きてきた。

いじめだとか、友達ができなかったとか、
そんなのちゃんとした家庭で育った人がもつ
甘っちょろい悩みであって、
とにかく珊瑚はまずは何か食べるものを探すこと、
生きることそのものがテーマであって、
横道それる暇もなくしっかり生きてきた。

人に頼らない甘えないという潔癖さが、
彼女を生き難くしているけれど、
親不在の、甘える対象のいない環境で
生きてきた彼女が、
人に“弱い自分を見せたり”“好意に甘えたり”
することが、
どんだけハードルが高いものだったのか・・・。

でも、やはり赤ちゃん抱えてとなると
そうはいかない。
一人ではどうにも立ち行かない。
強く生きてきたのに、がんばってきたのに、
気づけばごんごんと涙が出てきていた。
そんなシーンで始まります。

でもってそんな彼女を助けてくれる「くらら」さんが現れ、
そこから色々と人のつながりができて、
珊瑚はカフェをオープンする運びとなるけれど、
そういうがんばる姿に
水をさすやつも現れたりして、
(「あなたは自分の弱い立場を結局売り物にしてる」みたいな)
くそぅと思ったりもするけれど、
やはりそれはこの作家のバランス感覚なんだと思う。
物の見方には、
「いい」「悪い」と、
はっきり割り切れない、考え方の違いはあるんだから。

くららさんが持っている信仰もそう。

農業に対する考え方もそう。

カフェを運営する上での、
採算と質との折り合いもそう。

そういうちょっと考えさせられるシーンの
合間合間に、ほんとうにおいしそうな食べ物の描写が
はさまれるんだな。

レシピもシンプルなんだけど、
すごくやさしくて心があったまる感じ。

素材を大切にする感覚とか、
あと、メニューの名前もそそられる。

まだまだ珊瑚のカフェが軌道に乗り続けるかは
わからないし、
パパがいない雪ちゃんが、
これから抱える問題もきっとあるでしょう。

でも、おいしい食べ物ががつんと胃の中に入っていけば、
ひとはたいていのことは大丈夫。
心がほぐされる。
あったかくなる。
気持ちに余裕が出てくる。
そして、おしゃべりし始めたばかりの雪ちゃんが
おうちでご飯を食べてる時に語る、
「しあわせねー」って
気持ちになれる。

面倒なことは色々あっても、
答えはシンプル。
目の前の一番最善と思う道を
選びとっていくだけなのだから。




と、思える小説でした。

ついでにお腹もすいちゃうよ

あと一冊はまた今度。
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tag : 家族

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Author:yunta-souhano1117
すきなもの。
ZUMBA®
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それと「嵐」。

まだまだお金はかかるけど、
子離れして、自分のこれからの
生き方を見つめなくちゃの時期です。

笑ったり怒ったり泣いたり
ほっとしたり。
そんななんてない日常です。

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